先繰り機転

2015.1.31 (土)

以前に、女性落語家第一号として、40周年
を迎えられた 露の都さん の記事を見ました。

miyako

修行時代、三年間内弟子として一緒に暮らし
ていた当時の師匠に、よく「うちではええけど、
よそでやったらあかんで」と言われたそうです。
でも、それは「うちでもやったらあかんで」
ということだったんだと、後に気付いたとの事。
それから、「先繰(さきぐ)り機転(きてん)」
ということもよく言われたそうです。

「俺が考えていることを読めへんかったら、
何百人のお客さんの前で喋られへんで」 と。

この教えがどれだけ大事か、自分が弟子をとる
ようになってよく分かったと言われます。
毎日一緒にいて怒られ教えられていく中で、
師匠はこういう時、こうするんじゃないか、
こうしてほしいんじゃないか、と見抜ける子は
伸びるのが早い。逆に、見抜けない子というのは、
結局全部自分の寸法でやってしまう。そうなると、
高座に上がってもお客様の反応よりも、自分のや
りたいようにやってしまうことになる。・・・

師匠は絶対に意地悪で叱っているわけではありません。
この子に必要だと思って教えていることを、分から
ないなりにも自分を殺して素直に聞ける子は、次第に
先繰り機転も利くようになるし、伸びるのも早いです。

やはりそうやって弟子を指導するようになり、
さらに師匠のありがたさを感じるようになりました。
師匠が前例を打ち破って女性の私を弟子にしてくださ
らなかったら、今日の私はないですから。と言います。
人間関係やコミュニケーションで最も大事な事の
一つが、相手の立場に立って考えることができる
能力です。自分のことばかり考えている人、自己
中心的な人は相手の気持ちがわからない。機転が
利く人はその場の空気が読める。空気が読める人
は、自分のことより先に相手のことを考えること
が出来る。身近な人の気持ちがわからなかったら、
他の多くの人の気持ちなど分かるはずがない。
「先繰り機転」
人の気持ちがわかる、機転の利く人でありたいです。

では、また。・・・・

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本日の言葉の定義・・・・「 勘 」
厳しいところで「鋭くなる」。温かいところ
で「甘くなる」。体調の悪い時や身内でトラ
ブルのある時は当らない。悪い予感は当たる
が、良い予感はまずハズレる。
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