部下への関心の持ち方

2017.4.17(月)

本日は先日の続きで、部下は無意識で上司

の目を眩し、怠けようとする。それを上司は

潰す。ということの具体例からスタートです。

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皆さんは県下に複数店舗を持つ書店チェーン

の管理職です。ある日皆さんは部下にこう聞く。

「あー、久隅君。あの末堂さんの新刊本、何か

話題のようだけど、どれくらい売れてるの?」

すると久隅君は答えます。「えー、うちでは

立地のせいもあってか、評判ほどには出足は

良くないですね。だいたい5冊位です」。

「そうか、了解」。 皆さんはこれで「部下に

関心を持った、かまった」と満足するでしょう。

しかし一方で、もしかしたら大変なビジネス

機会を損失しているかもしれないことには

気づいていません。

久隅君は、少なくとも嘘はついていません。

確かにあまり有名でない末堂さんの新刊本は

5冊しか売れていません。しかし彼は、その

後に続くべき「業績につながる情報」も伝え

てはいません。「5冊売れた」のが1店舗だけ

なのか、それとも複数店舗での合計なのを

伝えていません。さらに本が入庫してから5冊

売れるまでに要した時間も伝えていない。それが

1週間なのか、3日なのか。それとも1日なのか。

これらの要素によって管理職の判断は相当に

違ってきます。

しかし、久隅君はこれを意図的に隠しています。

隠していることを隠したくて、店舗の立地の

せいにしたり、「評判ほどには出足は良くない」

なんて個人の主観を巧妙に織り交ぜた情報を

渡してきたりしています。

【??どうしてそんなことをする??】

それは、なまじ正確なことを伝えると自分の

仕事が増えるからです。だって、現場を知っ

ている管理職だったら(つまり、さして有名

でもない著者の本が5冊「も」売れるのは、

かなり稀な事態だと知っていたら)、久隅君には

間違いなくこう質問し、そしてこう指示を

するでしょうから。

「で、その末堂さんの新刊5冊はどこで、

どれだけのスパンで売れたんだ?」「なに、

半日、しかも1店舗だけのデータだと ?

じゃあ他の店舗ではどうか、すぐに調べて

報告してくれ」「取次と交渉してもっと仕入れ

なさい。あと50冊はどうしても確保するんだ」

「この際他の末堂本も平積みにしよう」「いや、

いっそ末堂本フェアを打とう」「面白そうな

ポップを作ってくれ」「ついでに著者サイン会も

やってみようか」・・・

本を仕入れるとか、売場面積を拡充するとか、

あるいはサイン会をセッティングするといった

面倒ごとは、久隅君としてはどうあっても

避けたい事態です。だから隠す。機会損失など

一従業員としては知ったことじゃない。それより

自分の仕事が増えないことのほうがはるかに大事

なのです。

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皆さんはこういう部下の心理を踏まえ、その上を

行かなくてはなりません。そのための最善最良の

方策こそ「皆さん自身が現場に行く」ことです。

およそ運営上の判断をするにあたっては、最先端・

最上流の生データに当るに越したことはありません。

皆さんが現場のことをよく把握していると、

時々部下に対してイラつくことがあると思います。

しかし絶対に怒ったり叱ったりしてはいけない。

そんな対応では部下は不貞腐れて、ますます情報を

あげてくれなくなりますから。それは皆さんにとっても、

喜ばしくない事態でしょう。

ではどうすればいいのか。怒りは抑え、こう教えて

あげるのです。「久隅君、こうすれば業績も上がって、

君の手柄になるよ」と。つまり皆さんは、部下本人の

メリットになるように関心を持ち、かまうように

すればいいのです。勿論、部下があなたのそういう

温情に気づくのはずっと先、気が遠くなるくらい先です。

しかし管理職とは、いつかその日が来ることを信じて

待ち続けられる人であるべきなのです。

では、また。・・・・・・

 

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本日の言葉の定義・・・・「 ベテラン 」
新しいことに反対する。ベテランを長く置く
と後継者が育たない。職責が高い人ほど、
その弊害が多い。ベテランが悪いのではない。
長く置いておく社長が悪い。
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